今月のおそうじのヒント

あえて汚れが目立つようにするからこそお掃除の手間が減る

掃除の手間を減らすコツは様々ありますが、その中でも抜群に効果の高いコツは『床に物を置かない』ということです。
私たち掃除のプロも、同じ広さ、同じ種類の作業であっても、床に置かれた物が多い部屋と、物が少ない部屋とでは作業時間も手間も、そして疲労感もまったく別物。
床に置かれた荷物が少ないほど掃除がどんどん捗っていきます。
床に物がないと掃除がしやすく、動作の流れが切れないのでストレス無く作業を進められるというのが最大の理由なのですが、もうひとつ、床に物のない空間で掃除が捗る理由があります。
その理由とは『床に物が置かれていないと汚れが目立つ』ということです。雑多な場所では小さな汚れがひとつ付着したくらいでは周りの景色に紛れて汚れが目立ちません。
そのため最初は小さな汚れでも放置され時間の経過と共に取り除くのに手間のかかる頑固な汚れに育ってしまうのです。しかし、床に物がなく、見通しの利くシンプルな空間であれば汚れが非常に目立つので、小さく軽いうちに『取り除こう』とする衝動が起こり、結果的に手間のかかる掃除が少なくなるのです。
掃除の手間を減らすには、あえて『汚れが目立つように工夫する』こと。
まだ汚れが軽く、簡単な拭き・掃き掃除で落とせる『早期発見・早期解決』の段階で手を下すことができることで、返って手間が減るのです。
床に置かれた物を減らすだけで毎日の掃除の手間と負担感も同時に激減するはずです。